——あなたが手放せない理由は「黄金」だからかも。
あなたの手首には手錠がかかっています。
でも気づいていないフリをしている。なぜって? 黄金でできているからです。
Q:黄金の手錠って? そんなものがあればほしいんだけど。
A:必要ならばもっていても問題はありません。
Q:黄金の手錠があるとどうなるの?
A:人によってはドレイの感覚に近づきます。
Q:ひえ〜! だったら外したい
A:これからの記事が役に立つはずです。
黄金の手錠ってなに?
「Golden Cuffs(ゴールデン・カフス)」という言葉があります。
もともとはビジネス用語でした。
高い給与や待遇で社員を会社にしばりつける仕組みのことを指していました。
辞めたくても辞められない。でも待遇はいい。だから黄金の手錠なのです。
でも、これは会社と社員の話だけじゃありません。いま社会で生きているほとんどの人が、この黄金の手錠をかけられているのです。
しかも目には見えない心という部分に。
あなたの手錠、見えていますか?
たとえば、
「この仕事は好きじゃない。でも給料がいいから続けている」
「この関係はしんどい。でも長年のつき合いだから切れない」
「この場所は息苦しい。でも家も買った。もう動けない」
どれも、捨てようと思えば捨てられます。でも、捨てられないとほとんどの人が思いこんでいます。
価値があるから。もったいないから。失ったら損だから。
そういう思考が、あなたの手首にそっと手錠にかわるのです。本人が気づかないうちに、丁寧に、静かに。
脳はなぜ黄金の手錠に弱いのか
脳科学的に見ると、これは損失回避バイアスかかるからです。
人間の脳は、「得ること」より「失うこと」をおよそ2倍以上に感じるようにできているのですが、これを損失回避バイアスといいます。
この2つが組み合わさると脳は「現状維持」という選択を強力に正当化しはじめます。
身近な話だとパチンコ依存や不倫なんかも、これが働くからです。
厄介なのは手錠が黄金であるほど、この正当化が巧妙になることです。
「捨てるのは合理的じゃない」
「もう少し続けてみよう」
「タイミングを待っている」
すべて、脳が自分を守るために作りだした架空のストーリーです。そして、このストーリーに僕らはおどらされているのです。
縄文人に、こんな悩みはなかったんじゃないかと僕は思っています。
必要なものだけをもち、不要になれば手ばなす。
それを本能でえらぶ機能がはたらいていたんじゃないかと思っています。
「もったいない」が呪文になる
日本語には「もったいない」という言葉がありますよね。しかも、このまま海外で通用するときもあります。
もったいないは物への感謝をしめす美しい言葉です。ただ使いかたをまちがえると——自分を縛る呪文になるわけです。
もったいないから続ける。
もったいないから捨てない。
もったいないから、変われない。
言葉はエネルギーを持ちます。とくに僕たち日本人はコトダマというものがあると信じている人がおおいです。
そんなものないと思ってはいるけどコトダマを無意識に信じている人がほとんどじゃないでしょうか。
なので「もったいない」を唱えるたび、自分には手放す力がないという思いを言葉で強め、それを実現させています。
黄金の手錠を磨いてピカピカにしているような行動です。
黄金の手錠を手ばなす
「手放す=捨てる」というわけではないのです。
なんで持っているからっていうと必要だから大切だからです。
子どものころ、親や教師から捨てなさいといわれても、なにかを大事にかくしていたことはありませんか?
捨てなくていいのです。
ただ、ほんのちょっと考える時間をつくることです。これって本当に今いるのかと。
黄金の手錠をはずしても、現実が大きくかわることはレアなケースです。
もしかしたら同じ仕事を続けるかもしれません。
同じ場所に住み続けるかもです。
目の前のトドやハゲが身近にいることも考えられます。
それでいいのです。ただ、あなたのとらえ方がかわっていきます。
必要であればのこるし、不要なら自然なカタチでなくなります。
問いかけてみましょう
今日、少しだけ立ちどまって、自分に聞いてみることです。
寝る間際とかでいいので、一つ深呼吸をして聞いてみましょう。答えはかえってきません、それでいいのです。
黄金の手錠は悪者ではありません。それがあったから、今のあなたがいます。
ただ、ずっとつけたままでいる必要はないと僕はかんがえています。
縄文の人たちは、モノを最低限しかもたなかったと言われています。
それは貧いからではなく、必要なものだけで生きる豊かさを知っていたのかもです。
そんな必要なものだけで生きる。Zenist-Lifeを実践している僕はそれを意識しています。
Zenist-Lifeのテーマは「シンプル、コンパクトに自分らしく」です。
なにか生きづらさを感じているなら、まず問いかけてみましょう。
あなたの内側に。