「また断れなかった」
やりたくない、行きたくないのに断れず、ため息ついて帰り道をあるいている。
頼まれるとイヤと言えなくて、気づいたら自分の時間が誰かのためにつかわれている感覚。
やさしさからなのか、こわさからなのか、自分でもよくわからない。
「境界線」という言葉、聞いたことありますか?
境界線とは「自分と相手の領域をわける見えない線」です。
この記事では、一人一宇宙という考えかたを使いながら、その境界線をどう引いていくかを書いていきます。
Q. 境界線を引くって、冷たい人間になるってこと?
A. 一般的には「境界線を引く=壁をつくる」というイメージを持たれがちです。境界線はむしろ「相手と健全につながるための線」だと僕は思っています。壁じゃなくて、扉のある柵、みたいなイメージに近いですかね。
Q. NOといえないのは自分が弱いから?
そんなことはないです。断ると嫌われる、関係が壊れるという恐れは、多くの人がもっているフツーの感覚です。その恐れの奥に「自分の宇宙を守る権利がある」という感覚が育つと、すこしずつ変わっていくと僕は考えています。
Q. じゃあ、実際にどうやって境界線を引けばいいの?
答えはシンプルで、「自己肯定感をそだてながら、生活に余白をつくること」です。それだけで、息をするように断れるようになります。くわしくは本文で。
「また断れなかった」が続くと
NOと言えない人のほとんどは、本当にやさしい。相手のことを思うからこそ断れないわけです。
ただ、そのやさしさが自分の宇宙をけずることで成り立っている。それは心の生活習慣病によって生みだされます。
頼まれた仕事、断れない飲み会、気が乗らないのに引き受けた役割。そのひとつひとつは小さくても、気づいたら自分の時間がほとんどのこっていない。
「なんか最近しんどいな」と感じるとき、それは「断れないポイントカード」がたまりすぎているのかもです。これはどこかでなにかと交換はできず、断ることでしか消費できないポイントカードです。
<参考記事:心の生活習慣病>
一人一宇宙と境界線の関係
人はそれぞれ別の宇宙を生きています。相手と自分の宇宙はもともとちがい、そして直接交流できないのです。
とすれば本来、相手の宇宙のルールに自分の宇宙ごと引っぱられる必要はないし、そもそもそんなことはできない。それが一人一宇宙のルールです。
その一人一宇宙のルールを大事にすると、「あなたの宇宙はあなたのもの。僕の宇宙は僕のもの」と、ごく当たり前のコト行動でしめすことができ、それが冒頭の境界線です。
自分ファーストでいちゃいなよ
天神や古賀市、宗像市でカフェ会やセッションに来てくれる人たちと話していると、「自分の時間を守ることに罪悪感がある」「相手と自分の境目がわからない」という声を聞きます。
自分らしく生きたいと思いながら、だれかに何かを頼まれると、すぐに自分を後回しにしてしまう。じつは僕自身も、ずっとそうでした。境界線を引くことを覚えたのは早くはなかったです。
自己肯定感をそだてる
心理学でいうと自己肯定感は「できた体験」から育つと言われます。そして、真逆の自己否定感もおなじで「できなかった体験」が育てます。
なんの話かというと、断れない人は「断って、その人との関係がとぎれたとしても平気の平左」という自分をそだてるといいということです。
面白いように頼られる、おねがいされることが少なくなるんです。これは僕だけかもですが、僕は自己肯定感をそだてることで断れない問題を解決しました。
愛されていない人間は、この世界に存在しない。僕はそう考えています。差があるとすれば、愛されていることを覚えているか、思いだしやすいかどうかだけだと思うのです。そして、それはちょっとした練習をするだけです。
レッツ自己肯定感育成ゲーム
では、実際にどうするか。小さなところから、小さなことを始めるだけです。
- 毎日1回、いい感情を味わう。できればノートの1ページを「今月あじわった良い感情」として書き出す
- 「今週のこの時間は余白にする」と意識的に決める
- 断ってみて、その後どうなったか観察する。世界はこわれないコトをじょじょに覚えていく。
そういう体験がつづくと「断っても世界はこわれない、人生はおわらない」という感覚が育っていきます。
そうなるとしめたもので、なにかをお願いされづらくなります。だれでもいい、どうでもいいことを押しつけられなくなります。
オーガニックやシンプルライフ、半農半Xという暮らしにひかれる人って、自分の時間をだれかに差しだしやすい気が僕はします。
それはやさしいから。そして共感力が高いからです。だからこそ、境界線を意識的に引くことが大事です。
「自分の宇宙を守っていい」と、ちゃんと自分に許可を出せていますか?
あなたならどんな境界線を、自分の手で引いていきたいですか?
いちど深呼吸して、すこしだけ自分の内側に聞いてみてください。